「この前やったことをどうしてできないのっ!」
「試合帰りの車では反省会、説教をしてしまう」
など、小学生年代の子どものスポーツを見ているとイライラしてしまうことってありますよね。
結論をいうと、親がイライラして怒ってばかりだと子どもがスポーツを嫌いになるきっかけになってしまいます。
その結果、子どもがスポーツをやめてしまったら悲しいですし、親としてもそんなことは望んでいませんよね。
そうならないように、親が怒ってばかりいるとどうなるか、怒らないコツ、見守ることで得られるメリットについて掘り下げていきます。
「怒りすぎてるかもと思い当たる節がある…」「子どもが最近なんだか楽しくなさそうな顔をしている…」という人には特に参考になると思います!
小学生年代の子どもがスポーツを頑張って続けるエネルギーの源泉は「楽しい!」「好き!」「パパ、ママ、僕こんなことできたよ!見て見て!」という気持ちですよ!
このまま怒ってばかりいるとどうなるか想像してみよう

我が子に期待している、活躍して欲しい。
だからこそ厳しいことを言ってしまう気持ち、私もすごくわかります。
親がやっていたスポーツと同じ競技に取り組んでいる場合は、競技のことについて詳しくなるために、特に厳しくしてしまいがちですよね。
しっかり怒って、子どもには無理やりにでもやることやらせたほうが上達が早いのは確かです。
しかし、いったん子どもの目線になって考えてみましょう。
いつも親に怖い顔でずっと見られていたら?
練習の行き帰りでダメだしばかりされていたら?
失敗が怖くなる
例えば、子どもは失敗を怒られたことが強く記憶に残ります。
そのため、怒られないように心がけてプレーしていくようになるんです。
失敗を恐れてチャレンジすることができなくなってしまいます!
好きだったスポーツが嫌になっていく
子どもは怒られたくないので、だんだん練習や試合に行くのが嫌になってしまいます。
そして、結果的にはその競技自体を嫌いになってしまうかもしれません。
上のカテゴリーで続けない可能性が出てくる
小学校年代では、モチベーションを育てることも重要です。
例えば、
- 練習時間以外に一緒に練習する友達ができた!
- 憧れの先輩がいる!あの人みたいになりたい!
- 負けたくない友達がいる
- このプレーに興味がある、やってみたい
など、自発的にがんばるようになるきっかけをつかむことがあります。
しかし親が過干渉すぎたり怒ってばかりいると、子どもは楽しさよりもやらされ感のほうが強くなってしまい、モチベーションが育ちにくくなる要因になりかねません。
結果的にモチベーションが獲得できず、上のカテゴリーで続けられなかったり、続けたとしても成長できないということになる可能性があります。
見守ることで得られるのは子どものチャレンジ精神!

それでは反対に、見守る側のスタンスについて考えていきます。
親にとって、何も言わずに「見守る」というのは、本当にムズムズするものだと思います。
気づいたことは、あれもこれも全部指摘したくなってしまうのが親というものですからね(笑)
それでは、「見守る」ことにどういうメリットがあるのか詳しく掘り下げてみましょう!
見守ることのメリットは?
親が見守ることで得られる具体的な効果として、以下の3つが考えられます。
- 失敗から学ぶチャンスを奪わなくても済む
- 失敗しても大丈夫という気持ちが生まれる
- 子どもが自分で考える余白が生まれる
とにかく前向きに失敗できる!ということです!
「あのプレーやってみよう」「あの選手の真似をしてみよう」と自然と思わせることができたら、理想的です。
スポーツは主体的な人、自分で考えられて試行錯誤できる人、継続できる人がなんだかんだで強いですからね。
そういうチャレンジ精神あふれるモチベーションを育てられるのが、見守ることのメリットです。
見守ることに重点を置いていると、集中していない様子が見られたり、成長が遅いと感じる場合もあります。
その場合は、練習に取り組む姿勢や態度を考えたり具体的な目標をたてることで、方向性を一緒に見直してあげましょう。
そのときに、パパママの経験談なんか話せたら良いですよね!
怒らないコツは子どもに期待しすぎないこと

とはいえ、見守るのが良いとわかっていても感情的にならずに接することって結構難しいですよね。
子どもの活躍を期待しすぎてしまうと、どうしても怒りの感情がこみ上げてきてしまいます。
反対に子どもへの期待感を抑えて冷静になれると、ガミガミ怒らないようになれます。
要するに、だんだん親離れ子離れしていきましょう!という結論ですね。
他にも親が冷静になって見守ることができるポイントがあるので、紹介していきます。
子どもは親と別人格であることを理解する
「親の自分は同じ年の頃、子どもより活躍してた!」
「自分はもっとできてたのに、なんでうちの子は…」
と、昔の自分と比較してしまうことってよくありますよね。
しかし、親の自分とは全くの別人格ですし、絶対に同じような成長曲線は描きません。
そもそも、現代のジュニア年代の競技レベルは著しく上がっていますし、子どもの頃の自分と単純に比較できないはずです。
自分の記憶が美化されてる可能性すらありますしね(笑)
むしろ、自分が子ども時代にできなかったことを子どもはできていることだってたくさんあるはずです。
「自分の子ども時代」というレンズを通して子どもを見るのではなく、子ども自身をひとりの人間として見ることが重要です。
「結果」ではなく「成長」に目を向ける
「できたこと」と「できなかったこと」に目を向けてしまうのは仕方がないことだと思います。
しかしそればかりに気をとられてしまうと、どうしても感情的になってしまいます。
「結果」ももちろん大事ですが、それ以上に「成長」はさらに大事です!
成長し続けていれば、ジュニア時代に勝てなかった相手にも中学高校年代で勝つ可能性が出てきます。
結果は後からついてきます。
感情的になりそうなら、子どもの1年前のプレー動画を見てみてください。
めちゃくちゃ上達してるはずです。
そうやって気持ちを落ち着けましょう!
指導はできるだけ指導者に任せる
熱心に子どもに指導しているパパ、よくいますよね。
私もその一人なのですが、親の自分の指導って全然子どもの腑に落ちてないというか、イマイチ響かず上達しづらいと感じませんか?
その反面、チームで同じような練習をしてくると一瞬でできるようになって帰ってきます…(笑)
どうしてなのかな?と練習を観察していたのですが、教えることについて素人の私に比べてプロのコーチは伝え方がめちゃくちゃ上手です。
子どもに伝わりやすい言い方を知っているし、たくさん経験しているからですね。
それに対して親の自分は子どもに伝わらなさすぎてイライラしてしまうし、教えることをやめました…。
いいコーチがいるチームを選ぶことで、イライラしなくなるという実例の一つですね!
スポーツで頑張っている姿を毎週のように見られるのは幸せなこと
スポーツをやっていると、泣いたり笑ったり色々な感情の子どもを近くで見ることができます。
しかも毎週のようにです。
これってすごく幸せなことだと思いませんか?
「怒ってばかり」「ダメだしばかり」な親を卒業して、こんな機会をもらっている子どもに感謝しましょう!
「練習や試合終わりは笑顔でハイタッチ!」を日常にしよう

親が見守ることで、子どもはのびのびプレーすることができます。
練習後や試合終わりに、怖い顔で待っている親がいるとなれば、子どもは思い切ったチャレンジができないものです。
たくさんチャレンジして、たくさん失敗したあとは、笑顔で待っている親の元へ帰る!というのがジュニア年代の子どもたちには必要なことだと思います。
それで「成長し続けること」「継続すること」のモチベーションを獲得できたら、もう最高ですよ!
そうなったら後は自ずと成長していくし、結果は自然についてくるようになります。
親の焦りは禁物です。
今日からは、練習終わりは笑顔でハイタッチ!を実践していきましょう!
よろしくお願いします!